療育ご利用の保護者の皆様、日ごろから「げんき」及び烏山・桜新町発達相談室の運営にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。また、厚生労働省のガイドラインに基づくアンケート調査（自己評価）の実施にあたり、多くの保護者様から回答をいただきましたこと厚くお礼申し上げます。とくに今年度は、第三者評価の実施もあって、アンケートが続きましたが、お陰様で多くのご回答をいただくことができました。重ねてお礼申し上げます。
　保護者様と職員に実施しましたアンケートの結果につきまして、下記のとおりご報告いたします。
　皆様からお寄せいただいたご意見・ご提案を、今後の業務の改善や見直しに活用し、より良い支援サービスの提供を目指してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

記

　選択肢による回答分布を、施設、サービスごとにまとめました。同時にいただいたコメントにつきましても、施設の考え方や取組みを記載しましたので、ご覧ください。また、アンケート末尾の自由記述欄にご記入いただいたコメントも原文のまま掲載させていただいております。

　「はい」の比率が低い項目や多くのご意見・ご質問をお寄せいただいた項目について課題としてとらえ、考え方を整理いたしました。

（1）　保護者支援について

　「保護者同士の連携の強化に期待したい」「スケジュールが合えば参加したい」「仕事の都合で平日は参加できず残念です」といったご意見が寄せられました。
　「げんき」では、保護者やご家族を対象に、親同士の交流を目的とした『茶話会（発達凸凹悩みごとお話し会）』や、子どもとの関わり方を学ぶ『保護者向け発達障害講座』、『家族支援プログラム（ペアレント・トレーニング）』、『スマイルブック講習会』などを定期的に開催しており、療育を利用されている保護者の皆様にもご参加いただいております。参加者からは「日ごろ考えていることが整理できた」、「子どもへの関わり方のポイントを知ることができた」、「ほかの参加された方の話を聞くことができて身近に感じた」という声も聞かれました。
　こうした催しは、開催の都度ホームページやチラシ等でご案内していますが、アンケートの集計結果をみますと、まだまだ周知が行き届かず、ご存知のない方もいらっしゃるようです。来年度はお声掛けを強めていきたいと考えています。「げんき」だけでなく、発達相談室ご利用の保護者の皆様も是非ご参加ください。
　なお、令和２年度から、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、「保護者向け発達障害講座」や「講演会」の動画を配信しています。当センターＨＰからご家庭で視ることができますので、お時間のあるときにご覧ください。

（2）　防災に関する取組みについて

　「げんき」及び各発達相談室では、災害等が発生したときに、落ち着いて行動できるよう防災マニュアルや安全対応マニュアル等を整備するとともに、消防計画に基づき、防災訓練や避難経路の確認、備蓄用品の点検等を定期的に実施しています。このうち、消防訓練については、新型コロナウイルス感染症の流行もあって、「げんき」では集まることを控え、東京消防庁ホームページの動画を視聴したり、個々に避難経路や消防設備の確認をおこなうなどの工夫をしています。
　利用者を交えての訓練は、月２回各１時間の療育の枠内で訓練の時間をとることが難しいため、これまでは保護者にお声かけをし、ご協力を頂いたグループについて、避難訓練を実施していました。残念ながら今年度は利用者参加型の訓練ができませんでしたが、実施することで災害発生時の行動の課題などを知ることができるため、来年度は療育プログラムの一つに位置付けるなど工夫をこらし、実施したいと考えています。
　このような地震や火災などの災害発生時、台風や大雪などの荒天時の対応につきましては、お手元の『療育のしおり』に記載しております。施設からの避難経路や広域避難場所を記した地図も掲載していますので、是非一度ご確認ください。