発達障害とは

 発達障害は、発達期の初期に起こる脳機能のかたよりによって、様々な場面において生活のしにくさを感じる障害といわれています。
 人間は目や耳、皮膚などを通して刺激・情報を取り入れ、それらの刺激・情報に基づいて脳が指令を出し様々な言動を行っています。
 同じ状況でも取り入れる刺激・情報は一人ひとりその質や量は異なります。したがって、一人ひとりの言動は異なり、それが「個性」であり「その人らしさ」となります。

 とはいえ、一定の刺激・情報に応ずる言動は大部分の人が共通認識できる範囲で行われ、それらは「常識」と呼ばれます。
 しかし、発達障害という脳機能のかたよりのため、刺激・情報の受けとめ方や出し方が多くの人とは異なる言動をとることがあります。それらの言動は、時に「常識」の範囲に入らないことがあり、そのため周囲の人からは「わがまま」「ふざけている」「空気を読まない」「親の育て方が悪い」など本人の性格や努力不足あるいは保護者のしつけの問題とされやすいのです。

 かつて、障害とは「身体の機能が不自由」「知的な機能が不十分」などといった機能的な障害の結果、失われた能力によって社会的な不利(例えば「仕事に就けない」など)が生じるという考え方が主流でした。

 しかし、現在は、健康状態、生活環境、その人の個性といったものと社会環境とが相互に作用して生活が成り立っていることを前提として、個人の心身機能のみに着目するものではなく、それらの相互性のあり方が問題であり、障害を社会のしくみを変えることで軽減、解決していくべきであるという考え方に変わっています。
 つまり、「障害」とは、本人にあるのではなく、本人と社会生活との関係にあるのです。

 子どもたちは、いわゆる発達障害といわれる特性を持ちつつも、その子らしい豊かな発達過程を刻み成長していきます。
 皆さんの発達障害に対する理解が子どもたちの豊かな成長を支えます。