令和3年3月
令和2年度 厚生労働省アンケート等の実施結果について

世田谷区発達障害相談・療育センター
子育てステーション烏山発達相談室
子育てステーション桜新町発達相談室

 保護者の皆様、日ごろから当センター及び烏山・桜新町発達相談室の運営にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
 当センター及び烏山、桜新町の発達相談室では、療育ご利用の皆様に質の高いサービスを提供するため、このたび厚生労働省の定めるアンケート調査を実施しました。今回は新型コロナウイルスの感染防止対策などについてのご意見欄を加えさせていただきましたが、多くの保護者様から回答をいただきましたこと厚くお礼申し上げます。
 皆様からお寄せいただいた貴重なご意見・ご提案を、今後の業務の改善や見直しに役立たせていただきます。引き続き、より良いサービスの提供を目指し、職員一同努力してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

1 アンケート実施期間 令和2年12月1日から令和3年1月30日まで
2 アンケート回答数 

 3施設の療育利用児の保護者の皆様にお願いするとともに、職員の自己評価アンケートを実施しました。

施 設サービス利用者職 員
配布数回収数配布数回収数
センター「げんき」児童発達支援66名58名33名31名
放課後等デイサービス143名121名
烏山発達相談室児童発達支援24名21名10名10名
放課後等デイサービス75名75名
桜新町発達相談室児童発達支援27名26名6名6名
放課後等デイサービス59名51名
3 アンケート結果 

 選択肢による回答分布を、施設、サービスごとにまとめました。同時にいただいたコメントにつきましても、施設の考え方や取組みを記載しましたので、是非ご覧ください。アンケート末尾の自由記述欄にご記入いただいたコメントも原文のまま掲載させていただきました。多くのお褒めの言葉をいただき、福祉サービスに関わるものとしてこれほど喜ばしいことはありません。これからも、より一層皆さまのお役に立てるよう努めてまいります。

施 設サービス保護者職 員
センター「げんき」児童発達支援pdfpdf
放課後等デイサービスpdf
烏山発達相談室児童発達支援pdfpdf
放課後等デイサービスpdf
桜新町発達相談室児童発達支援pdfpdf
放課後等デイサービスpdf
自由記述(3施設)pdf
4 まとめ 

 「はい」の比率が低い項目や多くのご意見・ご質問をお寄せいただいた項目について課題としてとらえ、考え方を整理いたしました。

(1) 保護者支援について

 「親同士で話をしたい」、「保護者間で情報共有をしたい」といった意見が寄せられました。
 当センターでは、子どもの発達に不安や悩みを抱える保護者や家族を対象に、交流を目的とした『茶話会(発達凸凹悩みごとお話し会)』や、子どもへの関わり方を学ぶ『家族支援プログラム(ペアレントトレーニング)』や『スマイルブック講習会』などを開催しており、療育を利用されている保護者の方にもご参加いただいています。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、参加者数を減らしたり、実施内容を変更しての開催でしたが、参加者からは「悩みを共有したり、苦労を認め合う機会を持つことで、安心や自信に繋がった」という声も聞かれました。開催の都度ホームページでご案内していますが、周知が行き届かずご存知のない方もいらっしゃるようですので、来年度はお声掛けを強めていきたいと考えています。保護者同士の交流の機会として、是非ご参加ください。

(2) 月2回の支援について

 『事業所の支援に満足しているか』という設問について、いずれの施設でも高い評価をいただきました。その一方、療育の回数について、「月2回では少ない」、「もっと増やしてほしい」、「月2回の療育で効果があるのか」といったご意見・ご質問も多く頂いています。
 月2回の療育というのは、保護者の皆様が考える日数より少ないかもしれません。この趣旨は、できるだけ多くのお子さんに療育の機会を提供するためですが、回数を多くしたり、長い時間をかけて療育を行うよりも、お子さんの状態に適したプログラムを無理のない頻度で行うことのほうが効果があると考えています。
 当センターと発達相談室では、療育を利用しなくても、家庭や園、学校などの日常生活の中で成長できること、地域の資源を使いながら自身の生活の場で自分の力を発揮できる状態になることを目指しています。このため、お子さんの状態や年齢を考慮した療育を実施するとともに、保護者の皆様からのご相談を受けたり、地域での日常生活が有意義になるよう、必要により、園や学校等との連携にも取り組んでいます。子どもへの支援だけでなく、保護者への支援、関係機関との連携を3本柱として実施し、生活に根ざした支援を行ってまいります。

(3) 新型コロナウイルス感染防止対策について

 今回、アンケートに自由記述欄を設け、当センター及び発達相談室における感染防止対策についてお聴きしたところ、概ね肯定的なご意見を頂くことができました。職員への労いのお言葉も頂戴し、日々の苦労が報われる思いもいたします。まだまだ感染への不安や心配な日が続きそうですが、頂いたご提案やご要望も踏まえながら、感染防止対策をしっかりと行い、療育が継続できるよう努めてまいります。保護者の皆様にはいろいろとご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。